「関係を生きる人間」論プログラム(プラクティカル・エシックス)の紹介

 御子柴ゼミは、毎週木曜の3限に開かれています。御子柴善之先生と、ゼミ生3・4年生約30人から成るゼミです。
 ゼミの時間では、5〜6名ほどの小さなグループを作り、議論をしていきます。ゼミでの活動はこの学生間の議論です。議論といっても形式ばったものではなく、自由に意見を出し合える環境が整っていて、多様な意見や考え方に触れることができます。

 活動内容は主に、時事的倫理問題の議論と、書籍の輪読、グループ研究の3つです。
 1つ目の時事的倫理問題の議論では、ゼミ生が持ち寄った新聞記事などを題材として、現代の日本社会・国際社会にある善悪・規範・道徳・倫理などについて意見を交わし、考えを深めていきます。テーマの一例としては、「ポリティカル・コレクトネス」「性の多様性」「AI技術」「災害時の倫理」などです。議論を通じて、普段何気なく通り過ぎてしまうニュースや、疑問に感じてもそのままにしてしまう話題について、深く考えることができます。新たに知る事柄や、知っていると思っていたことが実際には曖昧であった事柄に触れ、たくさんの「気づき」を得られる議論です。
 2つ目の書籍の輪読では、全員が共通の書籍を読みます。章ごとに担当者がレジュメを作成し、立てた問いをもとに進めていきます。昨年度は、品川哲彦の『倫理学入門-アリストテレスから生殖技術、AIまで』を扱い、今年度はフランソワ・ジュリアンの『道徳を基礎づける』を読み進めています
 3つ目のグループ研究では、各ゼミ生の興味関心に基づいてグループを作り、主にゼミの時間以外で研究していきます。今年度の春学期テーマには「災害ユートピアについて」「医療倫理について」「コスモポリタニズム」「性の歴史」などがあります。一年間(4年生は半期)の研究の成果は、ゼミで発表します。

 御子柴ゼミには合宿はありませんが、ゼミの時間の中で話し合う機会がたくさんあるため、ゼミ中に交流を深められます。ゼミ時間外にグループ研究で集まるときにも、仲が深まりますよ!

 ゼミの特徴は、議論を3・4年生合同で行うところです。また、各ゼミ回でグループが変わり、毎回違うメンバーで議論をすることができるためゼミの時間を通じて交流を深められます。時には明確な答えの出ない問いについて考えることもありますが、ゼミ生みんなで言葉を交わすことで自分たちなりの視点を探っています。
 御子柴ゼミでは、意見を尊重し合うあたたかい雰囲気の中で議論を行っています。「良い意見を出さなきゃ」「この意見は他の人と違う」といった不安を感じる必要はありません。話すことで考えが整理され、他の人の意見だけでなく、自分の中にある考えにも気づくことができます。安心して、自分の意見を発信してみてください!
 気になっていることを議論してみたい、社会問題について、丁寧に考えてみたいと思っている方、御子柴ゼミへぜひお越しください。お待ちしております!







現代人間論系室

開室時間
月-金:12:00~18:00

お問い合わせ
TEL/FAX:
03-5286-3558(内線3382)
メール:
[email protected]

場所
〒162-8644
東京都新宿区戸山1-24-1
早稲田大学 戸山キャンパス
33号館701号室